第9号(2015年12月)
◆Japan Maritime Center◆__________________________2015/12/16◆
日本海事センターメールマガジン =第9号=
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=お知らせ=
●「第19回海事立国フォーラム」を開催しました。
去る12月7日、「『マリタイム・エコノミクス』を語る~海事産業の
全貌を理解するために~」のテーマのもと、『マリタイム・エコノミ
クス』の著者であるマーティン・ストップフォード博士に「迫り来る
新たな技術革新の波」をご講演いただきました。
詳しくは下記サイトをご覧ください。
http://www.jpmac.or.jp/information/?id=473
●企画展示「海のしごと~船員の仕事の魅力発見~」を岡山で開催
します。
1月19日~2月14日に岡山県立図書館と共同主催で開催いたします。
お近くの方は是非足をお運びください。
場所:岡山県立図書館
http://www.libnet.pref.okayama.jp/
会期:平成28年1月19日(火)~2月14日(日)
開館時間:平日(火~金):9時~19時、土日祝日:10時~18時
※休館日:月曜日(国民の祝日の場合はその翌日)
●海事図書館 12月および年末年始の休館日
土日祝日、12月28日(月)~1月5日(火)
年内の最終開館日は12月25日(金)です。
年始は1月6日(水)より開館いたします。
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【目次】
1 2015年11月に新聞・雑誌に寄稿・投稿した記事
2 主要航路(北米・欧州)の荷動き量とポイント
3 海事図書館、今月のオススメ新着書
4 海事資料調べ方講座
5 海運ミニ知識
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1 2015年11月に新聞・雑誌に寄稿・投稿した記事
日本海事センターが行った、海事分野における諸課題に関する調査・
研究成果の概要を、各新聞・雑誌に寄稿・投稿しております。
2015年11月に寄稿・投稿した記事をホームページ上に公開しましたの
でご活用ください。
URL http://www.jpmac.or.jp/research/contribute.html
・「2015年欧州航路往航荷動き量の減少とその要因」
(2015年11月:日刊CARGO)
・「一帯一路構想と中国海事産業」
(2015年11月:日本海事新聞)
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2 主要航路(北米・欧州)の荷動き量とポイント
<2015年12月16日発表>
【荷動き量】
北米往航(アジアから米国)(2015年11月)121.6万TEU(3.4%増)
北米復航(米国からアジア)(2015年9月)49.2万TEU (4.1%減)
欧州往航(アジアから欧州)(2015年10月)116.8万TEU(2.0%減)
欧州復航(欧州からアジア)(2015年10月)55.6万TEU (3.9%減)
【概要とポイント】
・北米往航は、前年同月比3.4%増。1-11月累計では3.2%増。経済は
好調も年初以来の前年同月比減。運賃は2月以降下落傾向が続いて
いる。北米往航運賃は9月以降下落傾向が続く。TSAは12月1日のス
ポット運賃値上げを推奨していたがあまり効果は見られていない。
・北米復航は、前年同月比4.1%減。1-9月累計では5.6%減。労働争議
終息後もドル高と新興国での需要低迷を理由に米国輸出は伸びていな
い。運賃(ニューヨーク→塩田間)は3月以降上昇も、6月以降下落。
10月にはTSAによる運賃修復推奨という報道も反映された様子はなく
運賃は低水準で推移。
・欧州往航は前年同月比2.0%減。1-10月累計は4.5%減。15年の荷動き
は2月を除き前年同月比マイナスで推移。運賃修復と減便、航路統合が
行われるも、運賃下落傾向が続く。
・欧州復航は前年同月比3.9%減。1-10月の累計は0.2%増。運賃は基本
的に下落傾向が続く。
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3 海事図書館、今月のオススメ新着書
■原子力砕氷船レーニン
Blinov, Vladimir M.著 黒澤昭,村野克明訳 成山堂書店発行
2015.9.28(海事図書館請求記号:556/B57)
世界史上初の原子力砕氷船「レーニン」の前人未到の航海記。
北極圏での航海を1年中可能にし、氷海で数多くの実績をあげた世
界史上初の民生原子力砕氷船「レーニン」。その多大な功績と関係
者達の奮闘を、著者であるジャーナリストの綿密な取材と豊富な写
真、乗組員たちへのインタビューなどを交えて紹介する。
原子力砕氷船を技術的、経済的、社会的側面から概観した異色の一
冊。(成山堂書店HPより)
■「船」からみた四国 近世~近現代の造船・異国船・海事都市
(岩田書院ブックレット歴史考古学系 H-21)
四国地域史研究連絡協議会著,岩田書院発行 2015.9
(海事図書館請求記号:M.2110/Sh34)
2013年11月に開催された四国地域史研究連絡協議会のシンポジウム
第6回「「船」からみた四国」(於:香川県立ミュージアム)の成果
をもとに編集。
造船史、流通・交通史、対外交渉史、異国観・国内観の変遷など、
「船」への着目は 歴史検討の方法として豊かな可能性をもつ。ま
た、四国各県ともに、社会にとって「船」が重要な役割を果たした
という共通点がある一方で、瀬戸内海と太平洋という性質の異なる
海が存在するという相違点も見出すことができる。本書では、これ
らの共通点や相違点を踏まえて、四国という地域のもつ特性に迫る。
(岩田書院HPより)
今月の新着図書一覧はコチラ!
http://www.jpmac.or.jp/library/new-book.php
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4 海事資料調べ方講座
過去に受けたご質問の中から。
●質問
運航国別の船腹量を知りたい。
●回答
「Shipping statistics yearbook」に掲載されている表、
「By country of control」で分かる。
運航国別の船腹量が、National flag(自国籍船)、Foreign flags
(便宜置籍船)に分かれて掲載されている。
詳しい情報はコチラ!
http://crd.ndl.go.jp/reference/detail?page=ref_view&id=1000065350
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5 海運ミニ知識
●船旅での食事
船旅での食事は大きな楽しみのひとつです。現在のクルーズではさ
まざまな食のアクティビティを楽しむことができます。
そんな船での食事を戦前の移民船にみてみましょう。程度の差こそ
あれ、三度の食事が船での生活にアクセントを加えるものであった
ことに変わりはありません。
明治41年、ブラジルへの移民を乗せて神戸を出港した笠戸丸(三等
船室)の場合、麦飯に魚と漬物、たまに味噌汁といった具合。昭和
初期の南米移民船もんてびでお丸(三等)になると、一汁二菜に香
の物が基本。【朝食】干魚と大根おろし、高野豆腐煮しめ、味噌汁
(豆腐、葱)、沢庵、梅干、麦飯、【昼食】生魚塩焼きと菜葉ひた
し、大根切干し煮しめ、すまし汁(蒲鉾、ゆば、ホウレン草)、大
根漬、紅生姜、麦飯、【夕食】牛肉シチュー、茄子ゴマあえ、すま
し汁(魚切身、葱)、大根漬、紅生姜、麦飯と、内容に変化がみら
れます。
最後に、客船「飛鳥」が1999年の世界一周クルーズで消費した食品
の量(乗組員含む)をみてみましょう。梅干29,870パック、醤油
1,873リットル、卵89,100パック、フォアグラ10kg、牛タン167kg…。
和食から洋食までさまざまなメニューを提供するクルーズ客船なら
ではの豪快な量ですね。
<参考資料>
「船にみる日本人移民史」
山田廸生著 中央公論社発行 1998.10
(海事図書館請求記号:M.2110/Y19) ほか
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今月も最後までお読みいただき、ありがとうございました。
次回は1月中旬頃、配信予定です。
皆さまどうぞよいお年をお迎えください。
このメールは、送信専用メールアドレスから配信しております。
恐れ入りますが、お問い合わせは下記メールアドレスまで
お送りくださいますよう、お願いいたします。
jmc-info@jpmac.or.jp
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