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第11号(2016年2月)

◆Japan Maritime Center◆__________________________2016/2/18◆

日本海事センターメールマガジン =第11号=
◆JMC_________________________________◆Japan Maritime Center◆

=お知らせ=

●海事図書館 2月の休館日
土日祝日、2月29日(月)

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【目次】
1 2016年1月に新聞・雑誌に寄稿・投稿した記事
2 主要航路(北米・欧州)の荷動き量とポイント
3 海事図書館、今月のオススメ新着書
4 海事資料調べ方講座
5 海運ミニ知識

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1 2016年1月に新聞・雑誌に寄稿・投稿した記事

日本海事センターが行った、海事分野における諸課題に関する調査・
研究成果の概要を、各新聞・雑誌に寄稿・投稿しております。
2016年1月に寄稿・投稿した記事をホームページ上に公開しましたの
でご活用ください。

URL http://www.jpmac.or.jp/research/contribute.html

・「ロシアの景気悪化と2015年欧州航路荷動き量」
 (2016年1月:日刊CARGO)

・「国際海運のGHG排出目標の設定方法について―パリ協定採択を
踏まえて―」(2016年1月:日本海事新聞)

・「2015-16 定期船市場の回顧と展望」
 (2016年1月:KAIUN)

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2 主要航路(北米・欧州)の荷動き量とポイント
<2016年2月18日発表>

【荷動き量】
北米往航(アジアから米国)(2015年12月)117.1万TEU(1.1%減)
北米復航(米国からアジア)(2015年11月)53.8万TEU (4.8%増)
欧州往航(アジアから欧州)(2015年12月)139.2万TEU(2.5%増)
欧州復航(欧州からアジア)(2015年12月)59.6万TEU (1.6%減)

【概要とポイント】
・北米往航は、前年同月比1.1%減。1-12月累計では2.9%増。運賃は
2月以降下落傾向が続いている。北米往航運賃は9月以降下落傾向。
2016年初の運賃修復で運賃は一時上昇したものの直近では反落。
・北米復航は、前年同月比4.8%増。1-11月累計では4.6%減。労働争
議終息後もドル高と新興国での需要低迷を理由に米国輸出は伸びて
いない。運賃(ニューヨーク→塩田間)は3月以降上昇も、6月以降
下落。運賃は低水準で推移。
・欧州往航は前年同月比2.5%増。1-12月累計は3.7%減。15年の荷動
きは2月と12月を除き前年同月比マイナスで推移。運賃修復と減便、
航路統合が行われるも、運賃下落傾向が続く。
・欧州復航は前年同月比9.5%減。1-12月の累計は1.0%増。運賃は基
本的に下落傾向が続く。

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3 海事図書館、今月のオススメ新着書

■船舶史稿 海運会社 船歴編 第28巻 日下部汽船 隠岐汽船 
阿波国共同汽船

船舶部会「横浜」船舶史稿編纂チーム編・発行 2015.12.1
(海事図書館請求記号:M.2210/Se55/V.28)

海運会社の小史や所有船舶の詳細が記されているシリーズの最新刊。
この第28巻では、日下部汽船、隠岐汽船、阿波国共同汽船が取り上
げられている。
※当館では第1巻から全て所蔵しております。

今月の新着図書一覧はコチラ!
http://www.jpmac.or.jp/library/new-book.php

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4 海事資料調べ方講座

過去に受けたご質問の中から。

●質問
LNG船の世界の主要海運会社のランキングを知りたい。

●回答
Clarkson発行「The Gas Carrier Register」で分かる。

詳しい情報はコチラ!
http://crd.ndl.go.jp/reference/detail?page=ref_view&id=1000179266

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5 海運ミニ知識

●切っても切れない縁

古新聞を束ねたり、輪をつくって引っかけたり、私たちが生活のな
かで使っている紐やロープの結び方には、帆船時代の船乗りによっ
て考案されたものが多くあります。

甲板上での作業や港での係船作業等に欠かせないロープワークは、
船乗りに必須の知識でした。結び方ひとつで船や人命の安危が決ま
ることがあるため、迅速・確実に作業を行う必要があり、使用目的
に適った独自の結び方が生まれたのです。船乗りがよく使う紐の結
び方が事件解決の鍵にもなったシャーロック・ホームズの短編を思
い出す方もいらっしゃるのではないでしょうか。
彼らが編み出した結び方は、飾り結びやマット編み等に応用され、
海の芸術としても発展していきます。

船の速度をあらわす単位「ノット」もロープに関係しています。ノ
ットとは結び目のこと。一定間隔に結び目をつけたロープを海に投
げ込んで船を走らせ、決まった時間内に繰り出されたロープの長さ
を結び目の数で記録したことに由来しています。

船とロープは切っても切れない仲。仕事のコツを覚える、秘訣を知
っている等を意味する「To know the ropes」という慣用句からも、
縁の深さを窺い知ることができますね。

<参考資料>
「海と船と人の博物史百科」
佐藤快和著 原書房発行 2000.6
(海事図書館請求記号:RM.03/Sa85) ほか

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今月も最後までお読みいただき、ありがとうございました。
次回は3月中旬頃、配信予定です。

このメールは、送信専用メールアドレスから配信しております。
恐れ入りますが、お問い合わせは下記メールアドレスまで
お送りくださいますよう、お願いいたします。
jmc-info@jpmac.or.jp

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◆日本海事センターホームページ
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