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第10号(2016年1月)

◆Japan Maritime Center◆__________________________2016/1/19◆

日本海事センターメールマガジン =第10号=
◆JMC_________________________________◆Japan Maritime Center◆

本年もよろしくお願い申し上げます。

=お知らせ=

●「第113回年齢制限のない若手勉強会」で当センター本図宏子研究員
が発表します。
主催:海事振興連盟
日時:平成28年1月27日(水)17:30~19:00
場所:日本船主協会役員会議室(海運ビル5F)
演題:「一帯一路構想と中国海運産業」
会費:1,000円
申込先:海事振興連盟事務局(電話 03-3265-1926)

●企画展示「海のしごと~船員の仕事の魅力発見~」を岡山で開催
します。

1月19日~2月14日に岡山県立図書館と共同主催で開催いたします。
1月31日には、展示関連イベントとして講演会も開催いたします。
お近くの方は是非足をお運びください。

場所:岡山県立図書館
   http://www.libnet.pref.okayama.jp/
会期:平成28年1月19日(火)~2月14日(日)
開館時間:平日(火~金):9時~19時、土日祝日:10時~18時
     ※休館日:月曜日(国民の祝日の場合はその翌日)

講演会「水先人が語る『船乗り』の仕事とロマン」
日時:平成28年1月31日(日)14:00-16:00(13:30開場)
場所:岡山県立図書館 2階多目的ホール
講師:元内海水先区水先人会水先人(パイロット) 遠藤 俊介氏
定員:120人(先着順)
申込方法:岡山県立図書館にて受付開始。来館・電話・FAXまたは
     岡山県立図書館ホームページによる。

詳しくは下記サイトをご覧ください。
URL  http://www.jpmac.or.jp/information/?id=480

●海事図書館 1月の休館日
土日祝日、1月29日(金)

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【目次】
1 2015年12月に新聞・雑誌に寄稿・投稿した記事
2 主要航路(北米・欧州)の荷動き量とポイント
3 海事図書館、今月のオススメ新着書
4 海事資料調べ方講座
5 海運ミニ知識

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1 2015年12月に新聞・雑誌に寄稿・投稿した記事

日本海事センターが行った、海事分野における諸課題に関する調査・
研究成果の概要を、各新聞・雑誌に寄稿・投稿しております。
2015年12月に寄稿・投稿した記事をホームページ上に公開しましたの
でご活用ください。

URL http://www.jpmac.or.jp/research/contribute.html

・「海上輸送・航空輸送の競合と経済市況の関係性」
 (2015年12月:日刊CARGO)

・「産業連関表と海事クラスター概念」
 (2015年12月:日本海事新聞)

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2 主要航路(北米・欧州)の荷動き量とポイント
<2016年1月19日発表>

【荷動き量】
北米往航(アジアから米国)(2015年12月)117.1万TEU(1.1%減)
北米復航(米国からアジア)(2015年10月)53.6万TEU (4.2%減)
欧州往航(アジアから欧州)(2015年11月)109.5万TEU(4.3%減)
欧州復航(欧州からアジア)(2015年11月)53.3万TEU (9.5%減)

【概要とポイント】
・北米往航は、前年同月比1.1%減。1-12月累計では2.9%増。運賃は
2月以降下落傾向が続いている。北米往航運賃は9月以降下落傾向が
続く。2016年初めの運賃修復で運賃は一時的に上昇したものの直近
では反落。
・北米復航は、前年同月比4.2%減。1-10月累計では5.4%減。労働争
議終息後もドル高と新興国での需要低迷を理由に米国輸出は伸びて
いない。運賃(ニューヨーク→塩田間)は3月以降上昇も、6月以降
下落。運賃は低水準で推移。
・欧州往航は前年同月比4.3%減。1-11月累計は4.4%減。15年の荷動
きは2月を除き前年同月比マイナスで推移。運賃修復と減便、航路統
合が行われるも、運賃下落傾向が続く。
・欧州復航は前年同月比9.5%減。1-11月の累計は0.5%減。運賃は基本
的に下落傾向が続く。

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3 海事図書館、今月のオススメ新着書

■横浜港ものがたり 文学にみる港の姿

志澤政勝著 有隣堂発行 2015.11.30
(海事図書館請求記号:M.904/Sh93)

17人の作家の横浜港を舞台にした作品を手掛かりに、横浜開港から
昭和にいたる、それぞれの時代の港の姿を浮かび上がらせる。
それぞれの時代の港、港町、埠頭、桟橋、外国船、客船、移民船、
浚渫船、艀、マリンタワー、出会いと別れ、港湾労働者、若者の夢。
(有隣堂HPより)

■コンテナ港湾の運営と競争 

川﨑芳一,寺田一薫,手塚広一郎編著,成山堂書店発行 2015.12.8
(海事図書館請求記号:M.9310/Ka97)

日本の港湾の低迷ぶりが話題になって久しい。これはわが国港湾そ
のものに起因するものであろうか、そして港湾自体に起因するとす
れば、何が問題であったのであろうか。
本書では、このような問題意識のもとに港湾とは何か、また競争や
競争力とは何を意味するのかに考察を加え、その評価体系、そして
運営の主体や仕組みのあり方を論じ、わが国港湾の将来像を構築す
るための方策を示す。
(成山堂書店HPより)
※当センター松田琢磨研究員も執筆しています。

今月の新着図書一覧はコチラ!
http://www.jpmac.or.jp/library/new-book.php

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4 海事資料調べ方講座

過去に受けたご質問の中から。

●質問
戦前の造船に関する資料はないか。

●回答
以下のような資料がある。
「昭和造船史 第1巻(戦前・戦時編)」
「戦前日本造船業分析」
「船舶史稿 造船会社資料編 第1巻、第2巻」
「日本船名録」

詳しい情報はコチラ!
http://crd.ndl.go.jp/reference/detail?page=ref_view&id=1000179252

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5 海運ミニ知識

●氷にも負けない船

日本列島は冬本番。この季節、北海道では砕氷船による流氷観光が
人気を博しています。砕氷船といえば、南極観測船も忘れてはなら
ない存在です。

南極観測船は、観測隊員と基地で必要とされる物資を確実に南極へ
届けるため、十分な輸送能力と高い砕氷能力が求められます。
昭和基地の沖合は氷況が特に厳しいことで有名で、夏でも融けない
氷域が約90~110kmにもわたって広がっています。現役の「しらせ」
は、船首部で氷盤に乗り上げて船体の重さで砕氷する連続砕氷と、
船体を氷盤に体当たりさせて砕氷するラミング砕氷を使い分けて航
行します。
さらに、船首部から大量の水を放出させることで氷上に積もった雪
による摩擦抵抗を減らしたり、船体表面と氷との接触部分に高耐食
かつ強度に優れた素材を用いるなどの工夫も凝らされています。
それでも氷に阻まれて南極大陸に接岸できないことはよくあり、そ
の場合は沖合から基地へ、ヘリコプターで隊員や物資を運びます。

なお、退役した初代「宗谷」は東京の船の科学館、2代目「ふじ」
は名古屋港ガーデンふ頭で、それぞれ一般公開されています。

余談ですが、第1次南極観測では日本初がいくつか誕生しました。
それが、観測基地の建物として制作されたプレハブ式住居、断熱材
として初めて輸入された発泡スチロール、長期間の航海や南極での
行動を支えた保存可能な冷凍食品です。南極観測にはあらゆる立場
からの協力が絶対不可欠なのですね。

<参考資料>
「南極観測船 宗谷」
日本海事科学振興財団船の科学館編・発行 2003.3
(海事図書館請求記号:556/N77) ほか

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今月も最後までお読みいただき、ありがとうございました。
次回は2月中旬頃、配信予定です。

2016年も皆様にとって最良の年となりますようお祈り申し上げます。

このメールは、送信専用メールアドレスから配信しております。
恐れ入りますが、お問い合わせは下記メールアドレスまで
お送りくださいますよう、お願いいたします。
jmc-info@jpmac.or.jp

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◆日本海事センターホームページ
http://www.jpmac.or.jp/

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〒102-0083 東京都千代田区麹町4-5 海事センタービル4F
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