調査・研究関連
IOPCFシバトセン事務局長が日本海事センターに来訪されました。
2023年4月13日、国際油濁補償基金(IOPCF)のシバトセン(Gaute Sivertsen)事務局長が(公財)日本海事センター(麹町)に来訪し、宿利会長、平垣内理事長等と意見交換を行いました。
本意見交換の中で、昨年9月の宿利会長によるIOPCF訪問時に合意した連携事業に関して、
1)本年10月、東京において海事センターとIOPCFの共催によるセミナーを開催すること、
2)本セミナーにおいては、シバトセン事務局長からIOPCFが海洋環境保護等にこれまで果たしてきた役割、IOPCFの最近の課題について講演いただくこと、
3)日本側からも、油濁汚染防止及び油濁が発生した場合の対処に関して実務経験等を有する責任者等から発表を行うとともに、シバトセン事務局長も交えて今後の展望等に関する意見交換を行うこと
といった計画について話し合いました。
また、シバトセン事務局長からは、
1)本年2月にフィリピンで500総トンの船が沈没し、油の流出が続いていること、
2)ノルウェー籍のケミカルタンカーがバラスト航行中にオランダで燃料油を流出した事故に関して、オランダ最高裁の判決が出され、船主がタンクに油が残っていないことを十分に証明できなかったことから、基金条約が適用されることになること
3)ロシアへの経済制裁の影響で、付保が不十分な船舶による油の輸送が増えていると見られること
といったIOPCFが抱える最近の課題等について情報提供が行われました。