調査・研究関連
当センター会長が国際海事機関(IMO)を訪問しました。
当センター宿利会長は、2024年9月16日に野村上席研究員とともにIMO(英国・ロンドン)を訪問し、アルセーニョ・ドミンゲス事務局長と面談しました。前事務局長キータック・リム氏とは過去に2回面談を重ねた宿利会長にとっては、ドミンゲス氏とは初めての対面となりました。宿利会長は、ドミンゲス氏が選挙を経て本年1月に事務局長に就任したことについて祝辞を述べた後、当センターと世界海事大学(WMU)との連携活動や、当センター内での調査研究活動の現況、それを通して日本政府代表団としてのIMOへの参画などについて改めて説明しました。自身がWMUの理事会議長を務めるドミンゲス事務局長は、WMUがメヒア学長の下で益々成果を出すことが望まれていることから当センターとの連携活動に感謝と期待を表明し、また、IMOに関する日本政府代表団の活発な活動と貢献にも謝辞を述べるなどしました。宿利会長は、IMO・MEPC(海洋環境保護委員会)におけるGHG削減対策にかかる調査研究を当センターで行っていることのほか、新たに海事産業委員会を設置しようとしていることや、新技術が海事人材に与える影響や海運経済を対象とする調査研究を実施していることなどを伝えると、ドミンゲス事務局長は、それらの重要性に同意しつつ、MEPCでの合意にはあと2回の会期が必要であろうとの認識を示し、また、IMOの活動について透明性と多様性を高めていきたいと事務局長としての抱負を述べました。面談は予定時間を超えて行われ、お互いの共通の関心事を確認し、今後の協調関係を約束して終了しました。